2008/12/29

ムシャヱラ



日曜、スタジオにて「ムシャヱラ」が行われました。
そして初めて、それが何なのかがわかりました...。

ムシャヱラとは、詩人がそれぞれ自作の詩を読む(あるいは歌う)会でした。
読まれる詩は、ほとんどがウルドゥー語で、時々ヒンディー語も混じることもあり
パキスタンからこのために来た人もいました。
バッバル氏が普段歌っている歌の詩も、こういうところから来ているものがほとんどで
韻を踏んだり、韻律があったり、言葉だけでもすでに音楽のようです。



写真の中央の人が読み手です。右側のおじさんが進行役となり、
読み手の詩のフレーズをおうむ返しのように繰り返しながら、
合いの手を入れつつ盛り上げながら、
短めのフレーズを次々と紡ぎ出して行くように進みます。
一人が終わると、次の人へと、これが20名くらい続きました。

詩がおもしろかったり共感すると、聞いている人たちは、
「わっ! わっ!」「ワッ、ワッ、ワッ!!」と片手を上げて大喜びのポーズ。
そして人気のフレーズなどはみんな一緒に繰り返しながら、どんどん悦に入っていきます。
「笑点」の教養バージョンのような感じにも見えます。

時には、読み手よりも先に、次にくるフレーズを口走る人も出てきて、インドならでは...
です。降りる人を待たないで電車になだれ込んで来る、デリーのメトロとまるで同じようでした。


バッバル氏とバニーも途中で歌を披露。



全部終わってからは、軽食とチャヱーとなりました。


主催のSatish Babbar Creative Foundationは、インド音楽を志す若い音楽家の育成と
その発掘のみならず、詩人を志す若者にも門戸を開いています。
  '歌は詩ありき'
このような会がFoundation主催で開かれたのも、Babbar氏が詩を大切に考えていることの
表明なのかと思われました。


それにしても、今回の会は手作りの部分が多く、舞台も前日にバッバル氏の娘さんバニーと
エンジニアとで作り、またスタジオのサーバントはスタジオの隅から隅まで掃除をし
更にバッバルさんの家のサーバントは総勢30名分のスナックを全部一人で作って用意しました。
サモサから、パコーラ、チャナ・マサラ(ひよこ豆のカレー)、サンドイッチ、などなど
種類も豊富で盛りだくさんでした。
サーバントはいつもよく働くので感心します。

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