2009/02/04

Mission Music

今日はスタジオにて、Satish Babbar Creative Music Foundation主催の
コンサートが行われました。 
<Mission Music>と名付けられ、月1回位の割合で開催していく予定です。
Foundation自体が、若い音楽家の育成やチャンスを与えることを目指しているので
その趣旨にピッタリの企画で、いよいよFoundationも動き出してきた感じ...。

今回メインで演奏したのは、16歳のシタール奏者と21歳の歌手です。
そして、現在はオーストラリア在住で、たまたまデリーを訪れている
バッバルさんのシタールの師匠もゲストとして来て頂いて、挨拶もお願いしました。
師匠は日本語を少し知っていて「こんにちわ〜」とスタジオへやってくるのです。

インドの音楽家はマルチな人が多く、バッバル氏もその昔は役者をやったり、シタール奏者
でもあって、またタブラやタンブーラも持っているし、ちょっとしたことはできるようです。
バッバル氏のシタール師匠も、ハーモニウムをバリバリ弾く上
インドの古い歌も次から次へと大きな声で歌い続け、歌手同然の方でした。



バッバルとシタール師匠(左)。最前列で行儀良く聞いている子供達が可愛かったです。


ところで、シタール奏者は、お父様も素晴らしいシタール奏者です。
幼い時からその手ほどきを受け、今ではもう凄いのなんのって...!!!
弦を揺らす甘〜い響きから、超快速跳躍バリバリの超絶技巧まで、何でもござれで
みんな「うわっ、うわっ」と感嘆の声をもらし、拍手も所々で出ます。

この写真の右側で金色の洋服を来ている人がお父様です。




次なる歌い手は、早業でインドの音階を歌うターンの箇所では、
声を相当な低音でブルブルに振るわせて、手も顔面もブルブルに振るわせて、
どこから声をどう出しているのか驚くばかり... そうかと思うと
突然高音まで一気に駆け上がるあがっていったりします。



サランギー(右)とタブラが伴奏。


そして、予定にあったのかなかったのかはわかりませんが最後に共演となりました。
二人の”競演”というべきもので、次から次へと即興による掛け合いでたたみかけます。
聴衆も湧きました。そしてベテランのタブラ奏者も、時々ハイテンションで
ドスの利いたリズムを織り込みます。




インド音楽のコンサートは夜始まって、翌朝まで続くとも言いますが
まさに、こういう風に白熱は続いて終わらない...ということか...。
ところが、今回のコンサートは終わりがあるコンサートで、
上手に終わりに持って行っているようにも感じられた、ちょうどそのとき、
相当弾きまくっていたシタールの弦が一本切れてしまい、そのまま歌で締めくくり
お開きとなりました。

私は今、オンド・マルトノでインド音楽のラーガを練習していますが
素晴らしい演奏を聴きながら、た〜〜〜くさ〜〜〜んの課題が出てきました。


コンサート後は、バッバル家のサーバント手作りのパコーラやサモサ等のスナック類
とともに歓談の時間。

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