2009/01/26

はみだし情報!!

インドの伝統的なお菓子<ミターイ>。

主にはギー(牛乳から作られるバター以上に精清度の高い食用油脂)や
牛乳、各種ナッツ類、ドライフルーツ、小麦粉、カルダモンなどでできている
甘いお菓子です。

そしてインドでは、お祝い事があると、ハッピーな本人が、その喜びを分つべく
他人をも喜ばせる習慣があります。 特に、何かの仕事始めや、誕生日など
そんな時にはミターイを買ってきて、みんなにプレゼントしたりします。


先週、スタジオ内に作っていた小さな部屋が完成しました。
これまではいつもヤドカリのように、空いている部屋から部屋へいったりきたり
パソコンやシンセを動かしていましたが、これからは ありがたくも
この部屋を専用に使わせて頂くことになりました。
デザイナーであるバッバルさんの義弟さんや娘さんが協力的に
小さな空間を工夫して設計してくださいました。
そしてエンジニアのグルプリートが、機材の配線などを手伝ってくれました。


そこで、前々からうわさには聞いていて一度は行ってみたかった
オールド・デリーはチャンドニー・チョークにある、創業1790年という
老舗「ガンテワラ Ghantewala」へ、先週土曜、スタジオへ行く前に直行。
いろいろなミターイを箱に詰めてもらって、サモサも買ってきました。


スタジオに着いて、ちゃんと祭壇の神様の口にもミターイをつけて
そしてシンセにもつけて、その後はみんなで食べまくり...。

サモサは、その中身はポテト主体が多い中で、これは、大粒のグリーンピースだけがびっしり。
豆の自然の甘さ。そしてカラッと揚がって、重くなく美味しかったです。


そして、ミターイ。これは格別でした。見た目は統一感がなかったですが
どれもこれも味が違うので、ミックスにしてよかったかもです。みんな次から次へと
いろいろなものを摘み食いし、手が止まりません。
幾種類もあるミターイの、それぞれの味の違いを際立たせつつ
どれも美味しい、これは本物だなーと唸らせます。そして
使用されている純正ギーがかなり良質なのだと感じました。
他のお店のものとは違って、また食べたいと癖にさせる何かがあります。


この店のおじさんは、商売慣れしている感じで、はっきり言って少ししつこいんですが、
ここはオールド・デリー。それも下町人情と割り切って
半分はおじさんのペースに乗りつつ、自分の要求も出しつつ...。
そして、最後の最後まで「これが一番!! これをたくさん買え!!」と言い続けていた
お菓子も入れてもらいました。 さすがに言う通り、本当にそのオススメ品はすごかったです!!!
少し堅い感触のお菓子なのですが、次の瞬間にはギーが口の中でほわ〜〜〜とろける
「何コレ〜〜〜♡♡」と顔が歪みます。食べた事のない美味しさでした。
その後には、少しだけ飴のようなものが歯にくっついてはくるのですが
止められない感触と味です。書いている今でも、また食べたい!!


地名「チャンド二ー・チョーク」とは、「月の光の道」の意味。
名前からしてしびれます。そしてこの一帯はオールド・デリーとも呼ばれ
には菓子屋に限らず古くからの老舗が今なお残ってもいるようです。
しかし良くも悪くも、オールド・デリーは、いわゆる元々のインドらしさ充満の地で
小さなお店がゴチャゴチャ、人もわんさか、全てがいっしょくたんでごった返しています。
このような場所はいずれ、もしかしたらなくなってしまう(現代化される)可能性も
無きにしもあらず。それは少しもったいない気がします。

本当にオススメのインド菓子屋
お菓子の写真はこちらでご覧下さい。
Ghantewala website

2 件のコメント:

  1. 専用の個室完成おめでとうございます。なんかかっこいいですね。

    昔の面影のかけらもなくなってしまった体形のオイラには糖分や脂肪分てんこ盛りのお菓子はかなり禁止かも(笑)
    生活習慣もあるんだけど、病気の薬の副作用が体重増加なんですよ(T_T)

    ちなみにシンセと音楽ソフトは何を使ってるんですか?

    自分もシンセほしいなとか思うけど、買ってもなかなか使う時間がないからぜいたく品ですね。きっと。

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  2. シンセはKORGで、ソフトはNuendoが主です。
    スタジオでエンジニアはProToolsやその他のものも使っています。
    でもやっぱり生演奏がいいですねー。

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