2009/01/31

バサント・パンチャミ

夜は多少冷えますが、すっかり初春の気候となっているデリーです。
インドは気候の変わり方が素早いので、風邪ひきの増える時期でもあります。

北インドの暦でマーグ月後半の、月が満ちてゆく5日目(今年は1/31)は
春を迎える女神「サラスワティー」が地上に降臨する日で
「バサント・パンチャミ」という春の訪れを祝うお祭りでした。

ちょっと雰囲気が違うサラスワティーですが、
デリー大学音楽学部のステージに飾られていました。



サラスワティーは、もともとは河の女神、河を守り、作物を実らせます。
この時期、インドの畑は一面「菜の花」が咲き、見渡す限りの黄色い絨毯となるそうな。
菜の花は、葉も食べますが、マスタード・オイルとしても重宝されています。
そして、バサント・パンチャミを象徴するカラーは「黄色」!!
この日は黄色やオレンジ色の洋服を着る人も多いです。


そして、サラスワティーは春をもたらすとともに学問と芸術の女神でもあります。
スタジオでも祭壇に黄色やオレンジの花輪をかけ、黄色のミターイ、
ラドゥーを供えました。 私も一口頂きました。
「あー、今日だった...。」とその日になって思い出し、用意したというわけでは
ありましたが... 毎度のことですね...(笑)。


そして、デリー大学音楽学部では、お祝いの音楽会が催され、招待されている
バッバル氏に付いてバニーと拝見してきました。

終わり頃に行ったので、最後の2つしか聴いていませんが
一つは、インド式オーケストラ。
指揮者がいて、インド古楽器とコーラス隊と、そしてシンセとオクトパッドと
呼ばれるエレクトリック・パーカッションの演奏でした。
曲は、インド古典音楽にジャズが混ざっているようなもので、頑張っている雰囲気が
伝わってきました。あまり耳にしない類いの音楽という意味ではおもしろかったですが
時々右側のスピーカーからだけ、あるいは左側からだけしか音が出ないのが
はたして効果としてなのか、単にトラブルなのか区別がつきませんでした。



そして最後に、インドの古典音楽。<ラーガ・バサント>が歌われました。
ラーガはインド音楽の音階で、その種類は一年中、24時間、季節と時間と密接に
関連して存在しますが、<バサント>はまさにこの春の音階による曲です。
みなさん、何気に黄色っぽい服装です。この時期になると思い出す事には
以前黄色のTシャツを着ていたら、目ざとく冗談好きの友達が、私にインド名をつけてあげるといい
「バサンティ」と名付けました。ヒンディ語で女性形は「-i」(イ音)で終わるので
語尾をご丁寧に変化させてくれたようで... 最近はすっかり会っていないけどどうしているかな〜 



みなさん、黄色に近い色でまとめています。

髪飾りも本物の花が添えられていて、奥ゆかしくていいですね。

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